第1話 狂気の人形


セッション4 対面・ジンガム男爵、そして……


GM:さて、1日たって再び朝が来た。一人の男が酒場に来たぜ。
レーン:どんな男?
GM:ガルディさんだよ〜ん。
レーン:「やあ、久しぶりですね」
GM:「久しぶりといっても一日ぶりだけどね」
エフ:「どうしたんですか、一体?」
GM:「いやー、昨日男爵の所で遊んでね」
エフ:「おおー、一度会ってみたいですな」
レーン:「男爵殿ってどんな方なんですか?」
GM:「そりゃやっぱり、いつも片腕に女の子の人形抱いて、腹話術まで見せてくれたよ」
コレガー:「あー、見たいなあ」
エフ:「ところで、その女の子の人形は毎日変わるんですか?」
GM:「いや、変わらないと思うが。あ、そうそう、忘れるとこでした。今日は君達に……これからどうするんだい?」
レーン:「いやー、仕事がなくて困ってるんですよ」
GM:「そうですか。実は男爵のところで人手が欲しいんだけど」
エフ:「そうなんですか?そりゃちょうどいい」
GM:「え、何がちょうどいいんですか?」
エフ:「え!? いや、ちょうど仕事が見つかって……」
GM:「なるほど」
ウィリアム:「仕事はマネージャーの私を通してくれなきゃ困りますねえ」
一同:ちゃっかりしとるでえ。

 仕事の内容は簡単にいうと、夜中だけ警備を依頼したいのである。以上。

GM:今は夜の7時。そろそろ行く時間。
パラス:それじゃあ行きましょうか。
GM:では、君達は男爵の家を囲む塀の一角、正面前にいる。門の両側にはハルバードを持った衛士がいるよ。
エフ:門番に「かくかくしかじか」と言って開けてもらおう。
GM:すると門番は中に向かって「開門〜開門〜」と大声でいい、鉄板張りの巨大な門は内側に向かって開きました。そして庭の石道を通って、君たちは本邸に案内され、玄関兼ホールのようなところで待たされました。
レーン:人を待たすとは失礼な奴。
パラス:司祭を待たすとは更に失礼な奴。
GM:まあまあ、待たされたといってもほんの僅か、ホールの扉を開けて一人+αがやってきました。
パラス:α?
トト:わかった。例の女の子の人形だ!
GM:ピンポーン、正解。さて、この人こそこの街の領主ジンガム男爵だ。「やあ、夜分手間をかけさせてすまんな。私がジンガム男爵だ」
エフ:「初めまして。ところで、お仕事の方ですが」
GM:彼はその言葉を遮って、「あ、申し遅れました。こちらが(肩の人形を指して)私の可愛い娘、リカだ」
一同:(笑)
ウィリアム:さすが『マリオネットのジンガム男爵』、人形に名前があるとは。
GM:「さ、リカちゃん。自己紹介してごらん」というと、人形の口が動いて「こんにちは。私リカちゃん。よろしくね(笑)」と言っった。ちなみに男爵の口は動いていない。
一同:「おおー」
レギオス:腹話術か。
レーン:案外人形が喋っていたりして。
GM:(ギクッ)「実はあなたがたに依頼したいのは、私の大切なコレクションを守っていただきたいことなのです」
トト:「コレクションというと、当然…」
GM:「はい、私の大切な人形達のことです。つい一月前くらいから、怪しい男が私の屋敷に忍び込んでくるのです。一応衛士もいますが、彼らだけでは手が回らないところもあり、そういった矢先にあなた達がいるとガルディから聞きまして」
ウィリアム:「なるほど。で、報酬の方は?」
GM:「警護の期間は一週間で、報酬は1日30GP、もし犯人を捕まえたら200GP出しましょう」
パラス:いいじゃないか。
GM:「では、よろしくお願いします」といった後、男爵は引っ込みました。どこを守るのか教えてくれる?
一同:私はここだ(細部省略)。
ウィリアム:私は温室の前で、こんな屋敷に住みたいものだなと思っておこう。
GM:では、そんな思いをめぐらしているウィリアム君、レーン君、エフ君に『第六感』。
ウィリアム:せいやっ!成功。
レーン:成功。
エフ:私も。
GM:では、塀のほうから何やら物音が聞こえてくる。
レーン:そっちを見る!
GM:すると一人の男がロープを伝って庭に下りようとしている。
レーン&エフ:男を捕まえる!
ウィリアム:大声を上げる!
GM:その声は他の人にも届きましたよ。
パラス:「やや、あの声は!む、怪しい男だな」よし、明りを投げるぞ。
GM:なに、投げるの!? それじゃ松明は弧を描いて庭に落ち、そして庭の芝生に燃え移った。
一同:バカーーーーー!!
GM:男は見つかったことを知り、塀をよじ登って逃げるよ。
ウィリアム:正面から追うぞ!

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