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〜歯科衛生士まよちゃんのセミナー報告〜
手話講座に行ってきました!

 こんにちは。歯科衛生士の井料真代美です。

先日(平成187月)、鹿児島大学歯学部同窓会卒後研修委員会主催の「簡単!手話講座」がありました。
 歯科医院で役立つ手話というのは「おもしろそう!」と、当院スタッフ4名(井料、大谷、佐藤、築地)でセミナーに参加しました。

 講師は鹿児島市聴覚障害者協会事務局長の上村清隆先生と、手話通訳者の大久保由美子先生でした。私(井料)にとっては、個人的に2年前通った手話講座でお世話になった先生方で、懐かしいでした。

講座の初めに、耳の不自由な方にはタイプの違いがあり、会話も違うということを教えてもらいました。

生まれつき耳の聞こえない方、早くに病気などで聞こえなくなった方は、知っている言葉の範囲が狭いので、身振り手話や口話(相手の口の動きを見て話を読み取る)などになること。
 仕事の影響で耳を悪くしたり、加齢に伴い聞こえなくなった方には筆談で伝えるなど、コミュニケーションの取り方が違うことを知りました。

さらに、「歯科医院ではマスクをしているので、口話でははずして(当たり前!と笑)」とか「筆談は長いと読むのが大変(そうよね!)」「聴覚障害者は意外としつこく聞かれるのは嫌い(へ〜ぇ!)」と気付かされました。

さらに、治療中寝たままの状態での筆談は「電気がまぶしくて読めない、起こしてくれ!」、「『化膿しています』と説明されても『化膿』がどんなことか解らない!」との体験談も聞けました。
 まだまだ私たちが気付かない、感じえない不自由なことがたくさんあるのだと考えさせられました。

それから、手話通訳者の大久保さんが「手話ができなくても外人さんみたいにオーバーなアクション(ジェスチャー)で伝わります。恥ずかしいでしょう?恥ずかしいけどこれが伝わるのよ。恥ずかしいけど、して下さい!」と言われました。

『たしかに恥ずかしい…』と思いましたが、そういえば、当院に外国の方がいらした時、なぜか?英語力ゼロの私が、汗だくだくで歯磨き指導できた、伝えられたことを思い出しました。
 伝えたいことがあるとき、コミュニケーションをとりたいと願うときにはお互い必死になるし、その中で少しでも手話ができればさらに楽しい会話ができると思います。

講座の最後に「歯科医院では命に関わることもあるので、手話通訳者を伴って来てほしい日もあるでしょう。通訳者は無料(ボランティア)です!」と言われ4人ともホッとしました。(笑)

セミナーが終わった後、4人で楽しい!お茶会に行き「『手話通訳者と一緒に来て下さい』って、どういう手話でするの?」「・・・・???」と終わったのでした。
 ・・・・勉強して覚えたいと思います。


おそわったばかりの「ありがとう」「ごくろうさま」でポーズのスタッフです。

 聴覚言語障害者と認定された方は、日本全国に約34万6千人いらっしゃるそうです(2001年)。
 耳が不自由で、会話にやや不便を感じるレベルの障害をもった方は、推定600万人といわれます。
 当院のある鹿児島市内だけでも、平成18年4月現在、身体障害者手帳を交付された聴覚言語障害者は2,384名いらっしゃるとのこと。
 でも、当院に耳の不自由な方が診療にいらした経験はありません。
 実際には、私たちの周りに耳のご不自由な方はたくさんいらして、その多くが「歯医者に行きたいけど、聞こえないから、話せないから行かない」と、気になる症状があっても我慢してしまいがちだと聞きます。
 行きたいのに行けない方が、少しでも「行ってみようか」という気持ちになるような歯科医院でありたい、そしてそんな歯科医院が当たり前になることを願っています。

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