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〜知れば得すること間違いなし!〜
秘伝!? ハミガキのコツ
前編

 皆さんは歯科医院を受診されて、ハミガキの指導を受けた経験はおありでしょうか?

 最近は治療より予防に重きを置く医院が増えてきましたので、診療の中で「こんな風に磨いてくださいね」と歯科医師や衛生士から教えられることが一度くらいあるのではないでしょうか。

 でも、その場で聞いただけでは、ご自宅ですべて思い出すのは至難の技。
 たった一度でマスターできるものではありません。
 ましてや、教わった経験のない方は、自分のハミガキはこれでいいのか?と疑問に思うこともおありでしょう。

 そこで、今回のトピックスでは、おかもと歯科スタッフが日頃ハミガキのポイントとして患者さまにお伝えしている、誰にでも共通するハミガキのコツをご紹介します。
 当たり前のようで、案外知らなかったこともあるのでは?少し意識していただくだけで、ご自身のハミガキがよりグレードアップすること間違いなしです。ぜひご家庭でのプラークコントロールにお役立て下さい。


 ハブラシはシンプルでOK! 硬めはNG!
 ドラッグストアに行くと、迷うほどたくさんの種類のハブラシがあり、その毛先の形は様々ですね。
 ところが、歯科医院で販売するハブラシの多くは、まっすぐカットされたブラシだとお気づきですか?
 歯の形は凸凹していて、ギザギザカットの方がフィットしそうに思われるかもしれませんが、案外シンプルな毛先で十分磨けるのです

シンプルでコンパクト、だけど磨きやすい!
 このとき選ぶポイントは、
 1)大きすぎないこと!
 2)硬すぎないこと!
 
の2点です。

 ハブラシのヘッド(磨くブラシ部分)のサイズの目安は、ご自分の小指の先端の関節ひとつ分より小さめ、です。特にお口の小さい女性では、よりコンパクトな方が磨きやすいものです。
 また、ハブラシ中によく「おえっ!」と吐き気をもよおす方も、より小さ目をお選びになると楽です。

 ハブラシの毛の硬さについては、ハグキが健康な方では「ふつう」か「すこしやわらかめ」をお勧めします。
 時々、「硬いブラシでゴシゴシしないと磨いた気がしないんだよね」とお聞きしますが、硬めでは毛がしならないので、毛先が歯の山には当たっても、谷の部分までは届きません。力を入れるほど山の部分にその力は集中して当たり、歯を傷つける原因になります。

 逆に、歯周病用のやわらかいのハブラシは、歯周ポケット(歯とハグキの境目)の中の汚れを落とすことに重点を置いていますので、ハグキの炎症が少ない方があえてお使いになる必要はありません。歯面についたプラークをしっかり落とすには、時間がかかって非効率的です。

 自分にあったハブラシがわからないときは、ぜひかかりつけの歯科医院で聞いてみてください。大きさと硬さについて、きっと適したものを紹介してくださいますよ。

 動きは小さく、力を抜いて!
 ハブラシは、歯面に直角か少しハグキの方に毛先を向けて、当ててください。

 動きの基本は小さく力を抜いて!です。

 ブラッシングでは、毛先がしっかり当たれば、力を入れなくても十分に汚れは落ちます。
 力が強すぎると、毛先が曲がりすぎてきちんと当たらず、かえってハミガキの効率が下がります。

 また、大きく動かすとどうしても余分な力がかかります。どの歯にもブラシの毛先が適度な力で当たることが理想的。2本を一緒に磨くのは下の前歯くらいと考えて、1本ずつ小さくブラシを動かしましょう。

 ハブラシは、鉛筆を持つようにして握ると、力を抜いて小さいストロークで動かすことができます。
 1本の歯を5〜10回くらいブラシがこすってくれると、よく汚れが落ちますよ。


 かみ合わせの溝は幼稚園児でも磨ける!
 「歯を磨きましょう!」と幼稚園児に言って、上手に磨けるのは奥歯のかみ合わせの溝だけです。
 ブラシを前後にゴシゴシとして簡単に安定して当てられるのが、ここだけだからです。

 逆に言えば、歯の頬側、舌側は、ブラシの毛先を当てるように意識しないと磨けない、テクニックの必要な部分です。

 つまり、この頬側と舌側をしっかり磨くつもりになることがハミガキのコツなのです。
 意識するだけで、不思議と変わりますよ!

 磨き始めのスタートを決めたら、ゴールまでのコースも決めよう!
 「磨き残しをなくすポイントは?」と聞かれたら、必ず「ゴールまでのコースを決めよう!」とお答えします。

 多くの方は磨き始めの場所はいつもきまっているようです。
 ところが、その後は右下に行って、左下にいって、それからまた右上にいって…といろんなところを転々とブラシが飛び回っていたりします。これではどこが磨けたかわかりません。

 磨き残さないためには、レーシングのコースをイメージしていただけたらと思います(右図参照)。

 例えば、左奥歯の頬側をスタートとするとき、左の犬歯〜前歯〜右の犬歯〜右奥歯というコースで頬側をすべて磨いてから、一番奥の急なコーナーを曲がって舌側(歯の裏側)へと続くのです。
 このコースをスタートラインまで磨ききって、初めて1周完了!

 サーキットから出て歯のかみ合わせを左右ゴシゴシする頃は、F1レーシングカーで言えばピットで給油・タイヤ交換中の一休みといったところでしょうか。

 それから今度は下の歯のサーキットに移って、第二レース開始となるわけです。

あなたのお口のサーキットは難コースかも!?
 さて、歯並びに凸凹のある方は、ご自分のお口のコースはモトクロスのサーキットだと考えてください。
 凸凹をしっかり乗り切るためのテクニックが必要です。
 スピードは求めず、どうやってこの凸凹を克服するか!? その攻略法を編み出せたら恐いものなしです!

 終わりに
 ハミガキのコツをと書き始めたら、ずいぶん長いトピックスになってしまいました。
 ということで、続きは後編へ持ち越しです。
 少しでも皆さまの参考になれば幸いです。後編もぜひご覧下さい。

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