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フロスの話
〜”プリティ・ウーマン”になるために〜
 みなさんは「フロス」をご存知ですか?
 別名「糸ようじ」とも呼ばれます。歯と歯の間のプラーク(歯垢)を磨きとる、お口の清掃補助用具のひとつです。
 フロスは日本ではまだ馴染みがうすいですが、アメリカではハブラシと同じくらいの位置づけで定着している生活習慣です。

 今回は、特に女性にターゲットを絞って、フロスの利点や使い方をお話します。
 フロスを使って、清潔で素敵な笑顔をふりまく”プリティ・ウーマン”を目指しましょう!

 【ジュリア・ロバーツとフロスのお話】
 女性なら一度は夢見るロマンチックなシンデレラストーリーといえば、若さと美しさに輝くジュリア・ロバーツを一躍世界のスーパースターにした映画”プリティ・ウーマン(1990年、アメリカ)”ですよね。
 軽快な主題歌も大ヒットし、セクシーさが売りだったリチャード・ギアが、銀髪まじりのおじさま的魅力を存分に見せてくれたのも新鮮でした。
  
 さて、この映画では、新米娼婦のビビアン(ジュリア)がビジネス界で成功を極めるエドワード(ギア)と恋に落ちるわけですが、ここでフロスが一役かっているのをご存知でしたか?

 娼婦のビビアンは、エドワードの滞在する名門ホテルのペントハウスに泊まることになります。
 その夜、エドワードはふとドレッサールームをのぞくと、鏡の前で何かを口元に運ぶビビアンが目に入りました。
 ドラッグ(麻薬)を吸い込んでいるかと思い、険しい表情で乗り込むエドワード、手にしていたものを後ろに隠すビビアン。
 しかし、ビビアンが隠したものは、なんとフロスだったのです

 エドワードは、娼婦という身の上にも関わらず、お口の清潔に対する意識が高いことで彼女を驚きとともに見直し、さらにフロスする姿を隠す愛らしい部分を持ち合わせていることを知って、いとしさが芽生えたのでした。
 まさに、ビビアンの高感度がぐっとアップする瞬間です!

 ジュリア・ロバーツは、私生活でも歯を大切にすることで有名です。確かに彼女の笑顔は、輝くばかりの白い歯が印象的。
 日本の有名人では、今井美紀さんも、くっきりと横に広がる美しい歯が魅力的です。

 昔から美人は「明眸皓歯」といわれているように、人はコミュニケーションをとるとき、相手の目と口元に意識が集中するそうです。
 ところが、もし相手の歯の間に食べカスがつまっていたらどうでしょう?思わず目をそむけたくなりますね。
 例えば、彼氏とのドライブの途中、ちょっと小腹がすいたのでたこ焼きを食べた後。
 あるいは、大切なイヴの夜においしいステーキを食べた後。
 歯と歯の間に青のりやお肉の繊維がつまって「爪楊枝ほしい〜!」と思った経験は誰にでもあるはず。

 そんなとき、口紅を直すためにトイレに立った機会に、さっとポーチからフロスを取り出し、人知れずお口のチェックを行うことができれば、大切なひとを幻滅させる心配もありません。
 コンパクトや口紅とともに、フロスをひとつ忍ばせておけばバッチリなのです。これぞ魅力的な女性の身だしなみです。

 フロスの種類
 「フロス」として市販されているものには、様々な形があります。

 大きく分けると、
1)糸を引き出して、自分の指に巻きつけて使うもの
2)ホルダーについているもの
 の2種類です。
 糸にはワックスがついているものや、凸凹の形状のものがありますが、通常のワックスなしのシンプルな糸タイプでも十分汚れは落とせます。
  
 フロスを初めて使う方には、歯の間に入れやすいホルダーについたものがお勧めです。
 中でも、当院一押しはウルトラフロス(ライオン社製)。前歯はもちろん、奥歯に入れやすい形のホルダーですので、大人も子どもも無理なくお使いになれます。

 なお、選ぶときは糸の太さにサイズがありますので、注意して購入しましょう。
 ウルトラフロスの場合、歯間に隙間がない方や年齢が若い方はS、それ以外の方はMサイズが適しています。
 歯間に大きな隙間があいている方は、フロスより歯間ブラシが使いやすいでしょう。
 わからない場合は、かかりつけの歯科医院で相談し、ご自分のお口に合った道具を見つけてください。

 フロスの使い方
 フロスは、歯と歯の間に糸を通して、その前後の歯面を磨いてプラークを落とす道具です。
 歯間に通す時には、のこぎりを引くように糸をずらしながら押し入れる感じです。このとき、力を入れすぎてハグキを傷つけないように注意してください。
 糸が通ったら、前後の歯面を2〜3回こすって磨きます
 慣れるまでは鏡を見てどこに入れているかを確認しながら使いましょう。
  
 通常のハブラシでハミガキが終わってからフロスを使うと、糸に汚れがついていたり、目に見えなくてもいやな臭いがついてきて、ハブラシだけでは歯間をきれいにできていないことがわかります。

 理想的には、毎回のブラッシングとともにすべての歯と歯の間をお掃除できるとよいですが、結構時間がかかりますので、夜のハミガキのときには、という風に1日1回はお使いになるとよいでしょう。

 なお、ホルダーつきのフロスは、使用後は流水でよく洗い、ハブラシと同じように保管してください。糸が毛羽立って細くなるまで、繰り返しお使いいただけます
 ブラッシングの習慣にぜひフロスを加えて、より健康で快適なお口をキープしてください

 なお、余談になりますが、フロスを通したときにガサガサした感触がある、あるいはフロスの糸が毛羽立ちやすい場所があるときは、要注意!そこは虫歯になっているかもしれません。
 歯と歯の間はハブラシの毛先が届かないので虫歯になりやすく、しかも直接見えないので気づくのが遅れて、症状が悪化しやすい場所です。
 フロスを使って上記の症状に気づいたら、一度虫歯のチェックをされたほうがよいでしょう。

 終わりに
 フロスは決して使いにくい道具ではありません。
 使用後はとてもさっぱりするので、使い慣れると手放せなくなります。食後、ハミガキできないときに気持ちが悪いのと同様に、フロスしないときれいになった気がしないようになるでしょう。

 専門的に言えば、虫歯と歯周病の予防に欠かせないアイテムですが、難しく考えるよりまず日常のお手入れにぜひ取り入れていただきたいと思い、お口の清潔をポイントにご紹介しました。

 お年頃の女性なら誰もが持ち歩く化粧ポーチに、フロスをひとつ忍ばせてください。必ずやあなたのお役に立つ機会があることでしょう。
 そして、たまにはジュリア・ロバーツを思い出し、「ここぞという日のために、いっちょう綺麗にしてみるか!」と、全部の歯の間をお掃除してみてください。
 清潔で素敵な笑顔が生まれて、あなたもきっと”プリティ・ウーマン”になること間違いなしです!

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