【これまでに届いたご質問とお返事 ~その3~】 |
Q. ハミガキ粉や歯ブラシについての質問です。 よく歯医者さんに行くと、歯ブラシやハミガキ粉などがおいてありますが、やはりそちらの方が虫歯になりにくいのでしょうか? もし、歯医者さんで売られているハミガキ粉や歯ブラシがいいとしたら、やはり同じものを使いつづけるのがいいのでしょうか? 他の人はどうかわかりませんが、自分はスーパーなどに行くとハミガキ粉が安売りしていると、そのハミガキ粉がいつも使っているものとは違っていても買ってしまいます。やはりまずいのでしょうか? A.ハミガキ粉や歯ブラシは様々なものが市販されており、選ぶのに迷う方も多いと思います。 まずハミガキ粉についてですが、主として①研磨剤、②薬効成分、③香料・清涼剤で各社が違いを出しています。 実のところ、歯ブラシをきちんと当てて清掃できれば歯垢は取れるので、ハミガキ粉を使う必要はありません。 むしろ、ハミガキ粉の泡でお口の中がいっぱいになり十分ブラッシングできないことになります。 また、研磨剤配合のハミガキ粉で強くブラッシングすると、歯や歯根表面が削られてえぐれたようになることがあります。 したがって、当院では基本的にハミガキ粉なしでのブラッシングをご指導します。 でも、歯を磨いた後にはさっぱりした感じが欲しい、さわやかな香りの息になりたい、お茶やタバコによる着色をできるだけ防ぎたいという方には、低発泡性で研磨剤の少ないものを少量使うことをお勧めします。 また、薬効成分には、歯の質を強くしてむし歯になりにくくするフッ素、歯周病の原因となる菌の増殖を抑える殺菌剤BTC、ハグキの炎症を抑えるβ-グリチルレチン酸、ハグキの血行を促進するビタミンEなどがあります。 こちらはハミガキ粉の付加価値ですので、必要に応じて選んでいただければいいでしょう。 なお、ハミガキ粉を使ったあとにオレンジジュースなどを飲むと味が違って感じられることがあります。 これは、発泡剤として含まれているラウリル硫酸ナトリウムという合成界面活性剤が、舌の表面の味を感じる細胞を溶かして障害しているためです。 舌の細胞は再生が早いので30分くらいでもとに戻りますが、繰り返し何回も細胞を障害しつづけると再生スピードが遅くなり、次第に濃い味しかわからなくなる危険性が指摘されています。 毎日何気なく使っているハミガキ粉に、このような危険なものが含まれていることも注意していただきたいです。 次に歯ブラシですが、こちらはお口の大きさとハグキの健康状態によって選びます。 一般的には次のようなことに気をつけて選んでください。 ①大きさ:自分の小指の関節1つ分くらいの大きさ(小さ目の方が細かく丁寧に磨けます)。 ②毛の束:3列くらい。山切りカットよりもまっすぐ平坦なカットのものがどこにでもあてやすい。 ③毛のかたさ:健康なハグキの場合には「ふつう」、歯周病で炎症がある方には「やわらかめ」。 ④毛先:丸くカットされているもの 歯ブラシは若干小さめを選び、歯にきちんとあてて磨くことが大切です。 また、歯ブラシの毛先が横に広がってきたら替えどきです。毎日3回磨く方では1~2ヶ月に一本が目安です。 市販されている歯ブラシは様々ですが、ブラシの形よりも歯にきちんと当てて磨いているかどうかが重要です。 できれば定期的に歯科医院を受診し、歯磨きの方法や自分に合ったブラシを教えてもらいお口の健康を保ちましょう。 ハミガキ粉と歯ブラシについて、選ぶときの参考になったでしょうか? |
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