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 歯がぬけたらどうするの? 
世界のこどもたちはどうしてるかな?


 乳歯が抜けたら?
 皆さんは抜けた乳歯をどのように処分しますか?

 日本では、乳歯が抜けたときは下の歯は屋根に、上の歯は縁の下にと、次に生えてくる永久歯がしっかり生えるよう願いを込めて放り投げる習慣がありますね。

 では、他の国のこどもたちは?
 こんな疑問を解決してくれる楽しい絵本を見つけました。(フレーベル館発行 セルビー・ビーラー文、ブライアン・カラス絵、こだまともこ訳「はがぬけたらどうするの?」)
 その中からいくつかおもしろい習慣をご紹介しましょう。

 抜けた乳歯をどうするか、世界の主流派はどうやら二種類あるようです。
 ひとつは日本のように屋根や縁の下などに歯を放り投げるというもの。
 もうひとつは歯を枕の下やコップにいれて眠り、翌朝には歯がお金やプレゼントに変わっているというものです。

 それ以外に面白い習慣がいくつかありますので、へーっと目を丸くしてください。

【上の歯は屋根、下の歯は地面に放り投げる】
 日本をはじめ、中国、ベトナム、タイ、シンガポール、カンボジア等、東アジアと東南アジアにみられます。
 新しい歯がまっすぐ生えるようにとの願いがこめられています。

【家の屋根に放り投げる】
 カリブ海のドミニカ共和国やハイチ、アフリカのボツワナやカメルーン、南アメリカのブラジル、ヨーロッパではギリシア、アジアではグルジア、モルドバ、インド、スリランカ等の広い範囲にみられます。

 投げるときには丈夫な歯をもってこーいとお願いする相手があって、ブラジルではことりやヨハネさま、ボツワナではお月さま、グルジアではネズミ、モルドバではカラス、インドではスズメ、スリランカではリスと多種多様。

 また、カメルーンでは「いい歯をもってこーい」と言いながら歯を屋根に投げ、それから家の周りをぴょんぴょん片足とびでまわるんだとか。楽しそうですね。

【歯を枕の下に置くと、夜中に誰かが歯とプレゼントを交換してくれる】
 これはアメリカ、カナダ、メキシコ、エルサルバドル、グアテマラ、コロンビア、デンマーク、イギリス、フランス、スペイン、オーストラリア等でみられる習慣です。

 寝ている間に歯とプレゼント(お金)を交換してくれる使者は、国によっていろいろ。
 最も多いのは魔法の国のネズミくんで、その名はエル・ラトン、エル・ラトン・ミザリート、ラトンシート・ペレス、ル・プチ・スーリなどこれまたいろいろ。
 その次に多いのは歯の妖精。エルサルバドルではウサギくんがあらわれるそうです。

 どれも夢があって、とてもおちおち寝てはいられない!

【ネズミの巣穴に】
 ロシア、アフガニスタン、バングラディッシュでは、ネズミの歯みたいに丈夫で白い歯をもらえるようにと、ネズミの巣穴に抜けた歯を落とすそうです。
 日本ではめったにネズミの巣穴にお目にかかれないので、ちょっと想像がつかないですね。

【お日様に向かって投げる】
 エジプト、リビア、オマーンといった中近東の国では、抜けた歯をお日様に向かって放り上げ、「あたらしい歯をもってきて!」とお願いするそうです。

 リビアでは、「おまえはお日様から歯をもらっているから、いつもにこにこ笑っているんだね」と子供に父親が言うとか。
 ピカピカの笑顔に輝く歯、なんて素敵でしょう。思わず歯を大切にしたくなっちゃいますね。

【畑にうめる】
 タジキスタンやネパールでは、抜けた歯を畑に埋めるそうです。
 タジキスタンでは、埋めた歯はどんどん大きくなって、いさましい戦士になるといわれています。

【パンに埋め込み動物に食べさせる】
 中央アジアのキルギスでは、抜けた歯をパンの中にまるめこんで動物に食べさせるそうです。

 一番いいのはネズミ。丈夫で白い歯が早く生えるからですって。
 もしイヌに食べさせたりしたら、黄色くてみっともない歯が生えちゃうから要注意。

 それにしても、食べさせられる動物もたいへんですね。

【自分が将来なりたいところに埋める】
 たとえば、お父さんとお母さんが「うちの子が大きくなって、大学にいけますように」と願っていたら、二人で大学に行って庭に子どもの抜けた歯を埋めるそうです。
 お医者さんなら病院の庭に、サッカー選手なら競技場に埋めるんですって。

 抜けた歯に将来の夢を託してしまうとは、乳歯も責任重大だ!

【金メッキをしてイヤリングやペンダントにする】
 歯はけっこう芸術的な色と形をしています。
 コスタリカやチリでは、抜けた歯に金メッキをしてイヤリングやペンダントにするそうです。これなら記念に残せていいですね。

 乳歯の場合、どうしても歯の根っこの部分が溶けてから抜けるので、ほとんどが本来の形そのままでは残せません。
 でも大人になって親知らずなどを抜いた場合は、歯そのものの形がちゃんと残っていることが多いので、歯医者さんからもらってイヤリングにするのもおしゃれかも?

 あまり聞いたことないなあと思いきや、作家の郡ようこさんはどうやらイヤリングにと考えたらしく、抜いた歯医者さんは歯にイヤリング用の穴をあけてくれたそうです。

 おかもと歯科でも、ご希望があれば抜いた歯にペンダントの鎖を通す穴くらいはあけてさしあげますので、試してはいかが?
   

 おわりに
 世界の国によってこんなにいろいろな習慣があるなんて、なんて面白いんでしょう。
 それぞれに子どもの健やかな成長を願う心が伝わってきます。

 大切な我が子の乳歯、なんだか放り投げるのももったいなく思えてきます。
 抜けた歯をぜんぶ保存して将来こどもさんに渡すのも思い出に残っていいですね。

 さあ、あなたはどうしますか?

※本文は、当院待合室にある、フレーベル館発行 セルビー・ビーラー文、ブライアン・カラス絵、こだまともこ訳「はがぬけたらどうするの?」を参考にしました。
 文章の掲載には発行元の了承を得ています。


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