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【これまでに届いたご質問とお返事 ~その2~】

Q.
梅干を食べたり、レモン類を食べた後に歯を磨くと、歯の根元がキンキンします。
 それが何日か続きます。酸性のものがいけないのかなと思います。
 今まで虫歯は一本もなく、治療した歯も有りません。何かいい対処法は有りますか?


A. 酸味のある食べ物で歯の根元がしみる方の多くは、ハグキが退縮して歯根が露出し、知覚過敏を起こしています。
 しみる部位のハグキに近いところを見てください。
 歯の頭の色と違って、若干黄色味がかっているところがあれば、それは歯根です。

 虫歯はなく歯の治療は経験がないようですが、成人の方のほとんどは歯周病にかかっています。
 歯周病では、気づかないうちに歯を支える歯槽骨が溶けて吸収され、ハグキが退縮してきます。

 歯は、頭の部分は硬いエナメル質に覆われていますが、根の部分はエナメル質がなく刺激に弱いのです。
 歯根が露出していると、酸味や甘味、冷たいもの等を食べたときや、歯ブラシでこすったときにしみて痛みが出ます。

 また、歯をみがくときに強くブラシをあてる習慣があると、比較的軟らかい歯根は削れてさらに刺激を受けやすくなります。

 ご相談の症状はおそらく知覚過敏によると思われます。

 対処法としては、知覚過敏を起こしている部分を一層コーティングしてしみないようにするのが一般的です。
 歯根が大きく削れている場合には詰め物でふさぎます。いずれも歯根への刺激を伝えにくくするためのものです。

 ただし、歯周病が関与しているとすれば、そのまま放置しておくとさらに歯槽骨が吸収されて、せっかく虫歯のない歯も支えがなくなってぐらぐらし、最悪の場合は抜けてしまいます。 一度失った骨はほとんど元にもどせませんので、できるだけ早めに歯科医院を受診することをお勧めします。
 歯ブラシの当て方や強さなどをあらためて確認できますので、歯周病の程度が軽いうちにお口の健康相談として受診されてはいかがでしょうか。



おかもと歯科医院
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