カクテル


ウイスキーのソーダ割のことで、別名「ハイボール」ともよばれている。ウイスキーを手軽に爽快に楽しむことが出来るカクテルで、ウイスキーの香りがより華やかに立ち昇る。
ソーダの分量は、使うウイスキーのタイプにより加減。家庭でも簡単に出来るので、自分に一番あったレシピを見つけて、自分流のウイスキーソーダを楽しみたい。

世界で最も有名なカクテルのひとつ「マンハッタン」の誕生には諸説あるが、第19代アメリカ大統領選のときに、かのチャーチル首相の母親がニューヨークのマンハッタン・クラブでパーティーを催したときに、ウイスキーとスイートベルモットの組み合わせを提案したという話。
この新しいカクテルは参会者から好評を博し、クラブの名前にちなんで「マンハッタン」と名づけられたという。
以来、“カクテルの女王”として「マティーニ」と並び称されている。
ベースのウイスキーには、ライウイスキーを使うことが多い。

ドイツ、ハンブルク生まれのカクテル。何も知らないでこのカクテルを頼んだら、どうやって飲んだらいいのだろう…、と困ってしまうかも。このカクテルを飲むには、まず、グラス上の砂糖がのったレモンを半分に折って口にほおばり、かみしめる。すると、甘酸っぱい味わいが口の中に広がる。そこで、ブランデーを口に流し込むと、口の中でブランデー・サワー状態になり、すっきりと飲み干すことができる。いわば口の中で作るカクテルなのである。

マティーニほど数々の逸話に彩られたカクテルはほかにない。「カクテルの中の傑作」「カクテルの帝王」と称されるカクテル。映画『7年目の浮気』ではマリリン・モンローが、『007』ではジェームス・ボンドが好んで飲んだカクテルである。

レシピは時代と共に甘口から辛口へと変化し、スイートベルモットを使っていたのが、今ではドライベルモットを使うのが普通になっている。超辛口好みの、かのチャーチルは、ドライベルモットの瓶を眺めながらジンのストレートを飲んでいたそうである。

“血まみれのメアリー”という、恐ろしい名前をもつこのカクテルは、16世紀半ばのイングランド女王、メアリー1世に由来するという説が有力。
女王はカトリック復興のためにプロテスタントを多数迫害し、「血塗られたメアリー」と呼ばれたという。
トマトジュースを血の色に見立てたわけだが、なんとも寒気のするような恐ろしい名前。禁酒法時代のアメリカでは、もっぱら“酔っ払えるトマトジュース”だと地下酒場で飲まれたことも有名だ。

このカクテルの人気には、二つのロックグループの存在が大きくかかわっている。ローリング・ストーンズとイーグルスだ。ローリング・ストーンズのミック・ジャガーはこのカクテルと恋に落ち、イーグルスのセカンド・アルバムには、同名の曲が収録された。その秘密は、テキーラのもつシャープさにオレンジとグレナデンの甘い芳香が加わったなんともいえない味わいと、燃えるような朝焼けをグラスの中にあらわした絶妙な色合いであろう。テキーラの人気を不動のものとしたこのカクテル。ロックを聞きながら、ノリノリ気分で飲んでみたい。

ラムを使った代表的なカクテルのひとつ。19世紀後半、キューバのダイキリ鉱山で働くアメリカ人、ジェニングス・コックス氏により命名。坑夫たちが暑さしのぎに特産のラムにライムを絞り込み砂糖を入れて飲んだのが始まりといわれている。当時キューバは、スペインから独立間もない時代で、ダイキリ鉱山にもアメリカから鉱山技師が多く派遣されており、彼らは週末になるとサンチャゴ市に出て、このダイキリを楽しんでいた。

その名のとおり、南海の楽園・ハワイの美しい海を想わせるカクテル。
ラムの甘い香りとブルーキュラソーの鮮やかな青い色、そして、美しく飾られたフルーツやランの花に、気分はもうハワイ。
ブルーキュラソーがつくりだす色彩が鮮やか。パイナップルジュースとレモンジュースがさわやかな味に仕上げている。

カシスとオレンジのフルーティーさが満喫できる、男女問わず大人気のカクテル。家庭でも手軽に作ることができるので、ホームパーティーのときなど、簡単でかつ喜ばれるおもてなしのドリンクとしておすすめ。アルコール度数も控えめなので、お酒に弱い人にもうれしいカクテルである。

「カンパリオレンジ」と同様、女性に人気の高いカンパリカクテル。グレープフルーツの酸味とかすかな苦味、カンパリのほろ苦さと甘味がベストマッチ。食前にはもちろんのこと、食事との相性のよいカクテル。
 
「カンパリ」は鮮紅色が美しい、イタリアを代表するリキュール。ほろ苦くさわやかな味わいは、ビター・オレンジ、キャラウエイ、コリアンダーなどを配合してつくられる。1860年、イタリア・ミラノのガスパーレ・カンパリ氏によって生み出された「カンパリ」は、いまや世界160カ国以上の国々で愛飲されている。

1990年12月、シドニーのハイアット・キングズゲート・ホテルのバー支配人、ハーブ・メイソン氏が、映画『ブラックレイン』(松田優作の遺作としても有名)にちなんで創作したカクテル。
アルコール度数、味わいともに穏やかなワイン・カクテルがブームのさなか、とりわけシャンパン・カクテルは世界的に人気があり、幅広い年代に支持されている。
その新顔として登場したのがこのカクテル。色は、これまでのカクテルにない漆黒。口にするのをためらいそうな色合いだが、味わいはエキセントリックな薬草風味で、シャンパンのやわらかな風味と心地よい炭酸が、ほどよくスパイシーな味わいに仕上げている。

お馴染みの「カルーア・ミルク」は、1970年代頃からアメリカの女性の間で流行したカクテル。当初はリキュール・グラスにカルーアを3/4注ぎ、上に生クリームをフロートした状態でサーブされた。「エンジェル・キッス」のカカオリキュールの代わりにカルーアを使い、チェリーを省略したようなイメージ。最近はロックスタイルが多くなった。カクテルのスタイルも、時代とともに移りかわるものらしい。