美術用語辞典 of アトリエKENRYO

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美術用語辞典

/わ

(デ)デッサン・(パ)パステル・(水)水彩・(油)油彩・(彫)彫刻・(共)共通



アクリル絵の具(水):アクリル・エマルジョン(合成樹脂)に顔料を溶かして作られた絵の具。無害。
水で溶け乾くと耐水性になる。こしの強い筆を使い水を使わずに描けば油彩の様なタッチになりますが
乾くと水分が蒸発するのでやや痩せた画面になる。水を多く使えば透明水彩の様に扱えます。
ビニールのような絵肌を嫌う画家もいます(乾いたら全体に軽く目の細かいヤスリ1000番を掛けると良い)

アラビアゴム(水):アカシアの木から採れる樹液を硬化させたもの。水溶性顔料の
展色剤として使われる。透明水彩絵の具やガッシュの接着剤になっています。

アルキドオイル(油):油彩に性質が似ている溶き油(叉はゼリー)ベースは合成樹脂。
乾燥が速く、シッカチーフの様に扱いが難しくない。各メーカーで様々なものを作り出しています。
ニュートン社製のオレオパスト、リクイン。クサカベ製のクイックメディウムは優秀。

アルミナホワイト(油):(水酸化アルミニウム)油絵の具の体質顔料として使用します。
乾性油と練り合わせると半透明になります。絵具の粘稠度を落とさずに濃度を薄めることができます。
クサカベではチューブ入りのものを販売しています。リンシードオイルと練って手製のものも作れます。

アルラ・プリマ(Alla prima)(油):重ね塗りせずに一気に描いてゆく技法。
参考(ハルス、バン・ゴッホ、印象派全般)不透明画法⇔透明画法(グラッシ)

アルシュ紙(水・デ):水彩専用の洋紙(仏)。紙のテクスチュアは極細~荒目まであります。
大きさは葉書サイズ~10mのロール状のものまであります。
コットン100%でかなり丈夫。修正が難しいのと高価なので初心者向きではない。
参考(アンドリュー・ワイエス使用)

アレゴリー(共):寓意(例:髑髏=人生のはかなさ・犬=忠誠)

油壷(油):溶き油を入れる小さい容器。油壷はパレットの親指付近に固定するとオイルがこぼれない。
ナイフがつっこめる深いものがお勧め。最近は安価でタッパー式のものもある。



色鉛筆(デ):カオリン(磁土)とワックスおよび染料を混ぜて作られたもの。
ドイツ製のイーグルカラーが色付きが良くお薦めです(ばら売有)。
国産でも水彩色鉛筆(水で溶ける色鉛筆)は色付きが良い。

隠蔽力(油):下の色を隠す力。不透明度の事。ホルベインなどは絵の具に不透明度
の度合の表示がされています。
油彩で代表的な透明色はクリムソンレーキ、ジョンブリアン、ウルトラマリンブルー等。



ウインザー&ニュートン(水):英国の代表的な画材メーカー。
水彩絵の具が有名(ターナーなどが開発に貢献)

ウエット・イン・ウエット(油・水):濡れている所へ加筆してにじませたり、ぼかしたりする技法。
滑らかな肌の表現や輪郭のはっきりしない雲などの描写に使われる。水彩で筆跡を消すときにこの技法を使います。

ウオッシュ(水):多めの水(絵の具の顔料は少なく)で溶いた絵の具で大きな面を描く技法。
一度塗った画面に淡い色をウオッシュすると深い色がでます。色のセロハンを重ねた効果=オプティカルグレー。



鉛筆(デ):クレーと石墨(Graphite)、水、糊料を混合し焼いたものが鉛筆の芯の部分。
石墨と鉛とは別の鉱物です、石墨が発見された時に鉛に質感が似ているので誤解された。
ペンシルと言う言葉はラテン語で「小さな尻尾」を意味する。



オイルオンペーパー(油):紙の上に油彩で描く技法。油絵の具に含まれているリンシードオイルや
ポピーオイルが紙を焼くので絶縁処理が必要。
描き始めの段階でアクリル絵の具を使えば絶縁の役目をしてくれるので都合が良い。





キアロスクーロ(油):絵画で明暗のはっきりした技法。劇的な表現をするときに使われます。
キアロスクーロ.jpg
参考(カラバッジオ)

キャンバス(油):麻の布を膠で目止めしホワイト(シルバーホワイト+チタニュウムホワイト)
で地塗りをされたもの。テクスチユアは細目、中目、荒目とあり中目が一般的。
最近ではグラスファイバー素材のキャンバスも市販されている。
アクリル用のキャンバスは主にコットン素材のもの。

キャンソン紙(パ):パステル専用紙。紙には表裏があり透かしてCANSON文字が読める側が表になります。
表のテクスチユアは蜂の巣の目状になっていてパステルの食い付きを良くするようになっています。
基本的には表面が凸凹していればどんな画面でもパステルはつきます。

木枠(油):キャンバスを張る木の支持体(Support)。キャンバスの張り方は太鼓張りと言い釘を打っていく
順番があります。湿度の多い夏場に張るとピンとします。
キャンバス張りにはキャンバス張り器、スタッグ(釘)、ハンマーが必要。
木枠にはF(フィギア/人物)、P(パッセージ/風景)、M(マリーン/海)、S(スクエア/真四角)があります。
長辺の長さは変わらず短辺の長さが変化します。キャンバスのサイズは長辺の長さで判断します。



空気遠近法(共):近くのものははっきり描き、遠くのものになるに従ってぼかして遠近感を強調する技法。
遠くのものは明暗のコントラストも弱く、輪郭も背景へ溶け込むように描く。山水画(墨絵)もこのような技法
で描かれている。

クロスハッチング(デ):密度のある平行の直線を重ねて陰影に見せる技法。このタッチを何重にもかさね濃く
してゆくのがクロスハッチング。主にグラフィックに使われる技法。鉛筆デッサンで主に扱われる技法。

グラッシュ(油):

グリザイユ(油):





コリンスキー筆(油・水):シベリアンミンクの尾の先端部分の毛を使用した筆。セーブルとも言われ最高級の筆。
バネのような弾力があり、穂先のまとまりが良く細密描写には欠かせない筆。油彩~水彩まで幅広く使えます。

混色(油):水彩は希望の色を重ねる事で作りますが油彩は希望の色をパレット上であらかじめ混ぜて作ります。
水彩と油彩とで最も大きく違うところです。

コンポーゼ(油・水):混色の意。既に数色の混色によって出来ている色。代表的なコンポーゼ色にはジョンブリアン
(俗に肌色の事)があります。ホルベインでは何色による混色なのかを明記しています。ジョンブリアンは多めのホワイト
に少量のイエローとオレンジ(バーミリオン)を混ぜたもの。セピアはアイボリーブラック:バントシェンナ=1:1の混色
ペインズグレー:アイボリーブラック:ウルトラマリンブルー=1:1の混色



擦筆(パ):パステル画でデリケートな仕事を行う時に使用します。紙を巻いて先端を尖らしたもの。
様々なサイズがあります。



シッカチーフ(油):乾燥促進剤。主に溶き油に10%~30%)混ぜて使います。
現在はアルキド系で様々なものが出来ているのでそちらの方が使い易い。

充填剤(共):

重切法(共):遠近表現の最も古典的なテクニック。背後になるものの輪郭や面積を手前にくるものが重なって
隠し前後関係を作り出す技法。参考(ジョット)

支持面(共):

重色(水):

地山(彫):彫刻やレリーフのベースになる部分。
作るものの大きさによってベースの大きさ、厚さも大きくします。



スカルプチャー(彫):立体作品、彫刻。

スカンブル(油・水):

スクラッチ技法(共):画面をひっかいて下地の色を見せる、またその線を生かした表現。

スフマート(油・デ):煙のようなの意。輪郭部分を背景に溶けこませ奥行きや立体感を強調する技法。
カメラで言えばソフトフォーカス(ぼけた)所。この技法を開発したのがレオナルド・ダビンチと言われています。
「モナリザ」もこの技法が多用されデリケートな顔の陰影は指で描かれていると言われています。
指での描写が多用され、使われた溶き油はリンシードオイル。



線遠近法(共):消失点を作り、すべてのものが1点に集まるように描く技法。
近くのものは大きく遠くのものは小さく描かれ遠近感を強調する。レオナルド・
ダビンチが発明した遠近法。実際には不自然になるので複数の消失点を使って描かれた。
後のキュビスムはアンチ線遠近法から産まれた新たな視点。






チョーキング(油):ホワイトを多用し過ぎて粉っぽくなること。
特にホワイトを含んだ色でグラッシしすぎると起こります。





テクスチュア(共):予め支持面に出来ている凸凹、パターン。紙で言えば荒目、中目、細目の事。

テンペラ(水):卵の全卵、又は卵黄と顔料を混ぜて描く技法。
卵を使用するので防腐剤(ホルベインにテンペラ専用のものがある)を適量入れる。

デッサン(デ):大きく分けると鉛筆デッサン、木炭デッサンに分けられる。
プロの画家はデッサンと本画の雰囲気が一致しています。



ドライブラッシ(水・油):水気、又は油をほとんど使わずにかすらせる技法。





膠(油):日本画に使われる接着剤。





眠たい色(共):ぼんやりした色彩、配色を言う。

練り消し(デ):描画用の消しゴム。粘土の様に様々な形にして使い分ける。
ローラー状にして転がす、鋭角にしてハイライト表現、面にしておさえる。




バニシングポイント(共):消失点

パレット(油・水):

バルール(共):日本語では色価、英語ではバリュー。具象画の場合は陰影の事。
バルールが正確であれば陰影は立体に見えるし前後関係も正確に表現できる。
抽象画の場合は面積に対しての色(色相・明度・彩度)のバランスを言う。



美術評論家:実践の無い人たち。

表面解剖学(共):人物画を描くために最低限必要な人体構造(表面)の知識。
顔や身体の基本的なプロポーションや重要な骨格、筋肉の量やその構造の理解。

ファット・オーバー・リーン(fat over lean):油彩制作の基本原則。
油脂分の少ない上へ油脂分の多い絵具重ねてゆく事。
描きはじめは油を少なくして描き(揮発性油を多く)、徐々に油を増やしながら層を重ねて完成させる。

フィキサチーフ(デ・パ):デッサンを定着する液。スプレー状のものが一般的。
パステルは定着液を吸収すると色が濃くなったり、下地の色が出てきたりするので
定着するときはパステル専用のフィキサチーフをお薦めします。

筆洗器(水・油):筆洗液(又は水)を入れるもの。油彩の筆洗液は汚れがひどくなると絵に影響するの
で器の下部が絵の具でどろどろになったら液を取り替えること。
水彩の場合もデリケートな作業をする場合は頻繁に水を変えること。
野外制作の場合(油彩)は密封できるタイプのものが液漏れしなくて良い。
水彩はたためて小さくなるビニール製のものが使いやすい。



ヴェービング技法(油):テンペラで主に使われる技法。細い筆を使い、短いタッチを編んでいくように
重ね描く技法(参考:アンドリュー・ワイエス)

豚筆(油):豚の毛を使用した筆。天然の毛の中では一番堅い。油彩で中心になる筆です。

不透明水彩(水):ボディーカラー、ガッシュと言ったりします。透明水彩と違って顔料の粒子が大きく
隠蔽力が強いので濃い色の上に明るい色を重ねることが出来ます。結合剤はアラビアゴムです。
最近ではアクリルを結合剤に使ったアクリルガッシュもあります。

フレークホワイト(共):鉛白、シルバーホワイトの事。暖かみのある白。
隠蔽力はチタンホワイトとジンクホワイトとの中間。毒性があるので鉛白を塗った画面をやすり掛けしないこと。
硫黄系(ウルトラマリンブルーやバーミリオン)の絵の具と反応して黒変します。



へそ(共):主題、主役の事を俗に「絵のへそ」と言います。

ペンホルダー(デ):鉛筆持ちの事。⇔木炭ホルダー(握り持ち)絵を描くときは始めは木炭ホルダーで大きく描き、
仕上げの細部ではペンホルダーで仕事をするのが基本。



ホワイト(共):

ホワイトスピリット(油):ペトロール(揮発性油)



マチブル技法(油・水):

マチエール(共):絵肌

マッス(共):塊・量感の意。









木炭(共):

モデリング(油・彫):絵の具や粘土を肉付けすること。油絵の具はモデリングすることで迫真的な存在感
を表現することが出来ます。参考(リベラ/スペイン、レンブラント・フエルメール/オランダ)



痩せた絵(油):絵の具の肉付けの弱い絵の事を俗に痩せた絵と言う。



油土(彫):油粘土のこと。水粘土のように固まることがなく長い時間を掛けて制作が出来ます。
水粘土のように痩せることもありません。

油彩筆(油):





リセーブル(共):セーブルを真似て作られた人工(ナイロン)の毛。

リンシードオイル:ポピーオイルと並ぶ油彩の代表的な描画用のオイル。



ルツーセ(油):(レタッチングバニス)加筆用のニス。加筆するために塗るニス。
油彩は完全に乾くと部分的に艶がなくなる所ができ微妙に色がかわります。
加筆をしやすくするために画面を濡れ色に戻すことと接着を良くするために行います。
ナイフのみで描いた画面は乾くと鏡面状になり次の絵の具の食い付きが悪くなり剥離の心配もあります。
ルツーセを塗って仕事を進める必要があります。スプレー式のものもありますが刺激臭が強いので液状のものを薦めます。
マウススプレーが一番調整できます。刷毛で塗るとてかてかし過ぎるます。画面が完全に乾いていることが条件。



レンブラントライティング(油):