鉄は炎打てば剣となる 2020年11月24日 |
![]() 地球を大きく包みゆく「異体同心」のスクラムで、創立90周年の「11・18」を見事に勝ち飾ることができた。 日本と世界の各界からも、真心の祝賀を実に多く寄せていただき、感謝に堪えない。 牧口先生、戸田先生がどれほど喜んでおられることか。 一切の報告の意味を込め、総本部の恩師記念会館で妻と勤行・唱題した(21日)。先師・恩師はもとより、全ての亡き宝友へ追善回向を捧げるとともに、全創価家族の健康と幸福と勝利を心から祈念した。 * * * 日蓮大聖人は仰せである。 「天晴れぬれば地明かなり法華を識る者は世法を得可きか」(御書254ページ) 牧口先生は入信以来、この御聖訓を掲げ、混迷の時代の闇を「太陽の仏法」の光で晴らしていかれた。 「進んで積極的な善行を敢然となし得る気概の勇者たれ」との先師の師子吼こそ、学会精神の源流といってよい。 あの「大阪の戦い」の只中、戸田先生は婦人部の友の労苦をねぎらい、語られた。 「仏法を現実社会の中で行じ、人間のため、国のため、世界のために戦ってこそ、真の大聖人門下であり、真の革命児ではないか。それが創価学会だよ」 創立100周年へ、一段と力強く「広宣流布」「立正安国」の行進を開始できたことは、両先生への何よりの報恩であると、私は確信してやまない。 * * * コロナ禍が打ち続く中で迎えた「勤労感謝の日」、改めて私は、医師、看護師など医療関係者をはじめ、エッセンシャルワーカー(社会の維持に不可欠な仕事の従事者)の方々のご苦労に深謝し、題目を送らせていただいた。 わが同志も、それぞれの使命の分野、また職場で、誠実に忍耐強く献身している。 特に青年時代は、仕事など、悩みや葛藤は絶えないであろう。良き先輩・良き仲間と相談し、励まし合いながら、勇気ある信心で一つ一つ乗り越えていただきたい。 「鉄は炎打てば剣となる」(同958ページ)である。 妙法を唱えて眼前の課題に挑みゆく地涌の青春は、どんな試練も鍛錬の炎に変えられる。必ずや正義の宝剣たる己が生命を磨き上げ、いかなる障魔も断ち切って民衆を守り抜くことができるのだ。 * * * 1957年(昭和32年)の11月20日、戸田先生は悲願であった広島行きを病のため断念せざるを得なかった。先生のご心境を偲び、回復を祈りつつ、私は小説『人間革命』の執筆をより深く決意し、その日の日記に記した。 「戸田先生の一生を書き留めゆくことに、生命の奥底に、使命と希望とが湧く」 この誓願のままに完結した『人間革命』『新・人間革命』を通し、今、全世界の後継の友と心の対話を重ねる日々だ。一人一人が「創立の心」を燃やし、広布即平和への大闘争の中で自身の新たな人間革命の歴史を綴りゆく晴れ姿を、私は祈り見守っている。 |