常勝の連帯の光を世界へ 2020年07月17日 |
![]() 7月17日は「大阪の日」。苦楽を分かち合ってきた関西家族は、生死を超えて、私の胸奥から離れることはない。 大阪大会の当時、戸田先生が深く偲ばれたことがある。 それは、文応元年(1260年)7月16日、日蓮大聖人が「立正安国論」で国主諫暁し、その後、松葉ケ谷の法難に遭われ、翌年には伊豆へ流罪された歴史である。 先生は「立正安国」の大精神を貫くからこそ難が競い起こることを示し、大聖人の仰せのまま一歩も退かない創価の師弟の覚悟を語られたのだ。 「この世の悲惨をなくし、不幸をなくし、人権を、人間の尊厳を守り、平和な社会を築いていくなかにこそ仏法の実践がある」と。 そして先生は、私と一緒に戦い抜いた関西の同志を最大に讃嘆され、何ものも恐れぬ「立正安国」の民衆の陣列が築き上げられたことを、何よりの誇りとされたのである。 昭和32年のあの日あの時、中之島の大阪市中央公会堂で、私は関西の誓いの友と“最後は、信心しきったものが、また、正しい仏法が、必ず勝つ”と宣言した。今や、この「負けたらあかん」の常勝の連帯は、若き地涌の世界市民に継承されている。 * * * 愛する九州をはじめ各地の甚大な豪雨被害に、重ねて心からお見舞い申し上げます。被災された方々の健康と無事安穏、一日も早い復旧・復興を懸命に祈っております。 「わざはひも転じて幸となるべし」(御書1124ページ) 「しばらくの苦こそ候とも ・ついには・たのしかるべし」(同1565ページ) 御本仏の約束通り、絶対に変毒為薬できる信心です。必ず宿命転換できる仏法です。頼もしき青年部の「かたし隊」はじめ不撓不屈の創価の絆で、断じて苦難の坂を越えていかれるよう、ひたぶるに題目を送っていきます。 * * * 信心しているのに、なぜ、さまざまな重苦に遭うのか。 大聖人は、竜の口の法難の直後、「転重軽受(重きを転じて軽く受く)」という法門を明かされた(同1000ページ)。「地獄の苦み」さえも、今生で「ぱっと」消し去ることができる。全ては、未来永遠に崩れざる成仏の幸福境涯を開きゆくためなのだ。 この御書を連名で頂いた3人の門下は、兄弟一体の仏弟子「修利槃特」のごとく、不二の団結で怯まず進んでいくように激励された。 厳しいコロナ禍にあっても、全世界の宝友たちは、まさに「自他彼此の心なく」励まし合い、社会へ希望と勇気と友情の光を送っている。 今、大きく変容する世界で「四表の静謐」への祈りこそ、人類を結び、高める力となる。 笑顔を湛えて皆を包容しゆく「立正安国」の対話こそ、いかなる試練も前進の活力に転じ、あらゆる存在を味方に変えるのだ。 異体を同心とする桜梅桃李のチームワークで、地球社会の明日へ平和と安穏を! |