創価の女性は「希望の太陽」
2020年03月03日

日蓮大聖人は一年の節目である五節句の意義を門下から尋ねられて、「妙法蓮華経の五字の次第の祭なり」(御書1070ページ)と示され、「三月三日は法の一字のまつりなり」(同ページ)と教えられた。

そして「此くの如く心得て南無妙法蓮華経と唱へさせ給へ現世安穏後生善処疑なかるべし」(同ページ)と仰せである。

きょうは、わが女子部の「華陽姉妹 誓春の日」であり、「大阪婦人部の日」、「先駆九州女性の日」でもある。

広布に生きる女性たちこそ「希望の太陽」であり、「平和の太陽」である。気高い奮闘を心からねぎらいたい。

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古来、ひな人形には、全ての女性に幸光れ、との願いが込められてきた。

かつて空襲でわが家が全焼した時、必死に取り出した長持(長方形の蓋付きの箱)に入っていたのは、ひな人形と1本の傘だけだった。

しかし母は、落胆する家族に笑顔で言った。

「このおひなさまが飾れるような家に、また、きっと住めるようになるよ……」

あの明るい一言で、皆がどれだけ救われ、心を一つに立ち上がることができたか。

同じく戦時中、猛烈な台風に襲われ、夜中に家の窓ガラスが割れ、突風が吹き込んできたことがあった。真っ暗な中で動揺する幼い弟妹たちに父は厳として「お父さんがいるから、心配するな! 怖くない!」と大きな声で叫んだ。雄々しき音声が今も蘇る。

いざという時の言葉の力は、まことに大きい。

我らには、どんな逆境も、変毒為薬できる信心がある。

大変な時こそ、仲良く励まし合い、全てを希望の方向へ転じ、価値創造していくのだ。

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先師・牧口先生が、九州出身の教育者に送られたはがきがある。日付は昭和15年(1940年)3月3日。

大誠実の文面で、信心は“最大最善の人生の法則”であり、“生命の安全地帯”である。共々に素晴らしい人生を生きていこうよと、学会への入会を力強く勧められたのだ。戦時下の折伏である。

この教育者が入会したのはそれから18年後であり、生涯、師弟の道を貫き通した。先師の蒔かれた妙法の種は、いずこにも花開いている。

牧口先生は「いまだこりず候」(同1056ページ)との御聖訓のままに、いかなる時も、一人を大切に、創意工夫して仏縁を結んでいかれた。

創立の師の戦いを思えば、勇気は滾々と湧いてくる。

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新型コロナウイルスの感染拡大の防止に、日本も世界も挑む今、私たちはいやまして強盛に師子吼の題目を唱え、一日も早い終息と安穏を異体同心で祈りたい。

そして、何があろうと決然と昇る旭日の如く、日々たゆまず聖教新聞を配達してくださっている尊き貴き「無冠の友」へ、心より感謝を込めて、健康と無事故をひたぶるに妻と祈念しております。