太陽の仏法の光を人類へ 2020年02月16日

〈池田先生と共に 新時代を築く〉 「太陽の仏法」の光を人類へ2020年2月16日

御本仏が御聖誕され、恩師が誕生された2月――。

「かかる者の弟子檀那とならん人人は宿縁ふかしと思うて日蓮と同じく法華経を弘むべきなり」(御書903ページ)

この御聖訓のまま、若き日、私は折伏の波を起こし、2月を師恩への感謝の月とした。

今、私の心を心として、わが創価家族は、広宣流布の拡大に勇んで大前進してくれている。

新たな地涌の友が続々と誕生している歓喜の波動こそ、日蓮大聖人、また戸田先生への何よりの報恩にほかならない。

尊き共戦の勇士へ届けと、私は妻と総本部の恩師記念会館で勤行・唱題した(7日)。

会館の一角に、昭和33年の3月1日、戸田先生と私で学会歌の不二の指揮を執った写真があった。

師弟の懐かしき語らいが、あふれるように蘇ってくる。先生はしみじみと言われた。

「大聖人の仏法は、逆境にある人が必ず幸せになれる宗教である。信心で苦難を勝ち越えた人こそ、すごい力が出るのだ。その人こそが、本当に不幸な人々の味方になれるのだよ」と。

さまざまな悩みを抱えながらも、法のため、友のため、社会のため、奮闘する健気な同志に、無量無辺の功徳あれと祈りに祈っている。

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大聖人は、世界で最も広大な太平洋のほとりに「民の子」として誕生された。

この大聖人の世界性を、いち早く洞察されていたのが、20世紀を代表する歴史学者トインビー博士である。

小説『人間革命』の英語版(1972年)に寄せてくださった序文では、大聖人のお心が「日本の海岸線」に限定されるものではなく、「全ての場所の人間の仲間を救済する」ことを願われたと指摘されている。そして、「創価学会は、人間革命の活動を通し、その日蓮の遺命を実行しているのである」と結ばれた。私との対談でも、幾度となく語ってくださった真情である。

地球規模の難題や、降りかかる危機を乗り越えるには、人類は一つの大家族として結束せねばならない。そして、試練という挑戦に偉大な応戦の智慧と力を発揮するのだ――この信念に立つ博士が私たちに託されたのが、人類を結ぶ平和の対話なのである。

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トインビー博士の先見の通り、大聖人の民衆仏法は世界宗教として、いよいよ光彩を増している。

明年は、御本仏の御聖誕800年の大佳節を迎える。
まさしく末法万年尽未来際へ、令法久住の大道を限りなく開きゆく不思議な時が、学会創立100周年への十年なのだ。

「太陽の仏法」の大光を、一人一人が「信心即生活」「仏法即社会」の舞台で、思う存分、放ちゆこうではないか!