生命―天にも勝る美しきもの 23年09月10日 |
![]() 草木の緑の向こうに、煌々と輝く月天子。2005年(平成17年)11月、池田大作先生が八王子市の東京牧口記念会館で撮影した、晩秋の満月の夜の一葉である。 酷暑の夏は過ぎ、秋へと季節は進む。宇宙の運行は一瞬も休むことがない。御書に「日天(太陽)と月天(月)が、この世界を巡るのは、仏法の力によるのである」(新1557・全1146、通解)と。大宇宙を動かす本源のリズムが妙法であると説く。 その妙法に則れば、無限の生命力を涌現させることができる。自行化他の題目で智慧と勇気を湧きいだしながら、誓願の「11・18」へ進みゆこう。 池田先生の言葉 夜空を見上げ、 月光と語り、 星々の瞬きに 心を澄ませる。 このような 大宇宙との関わりが、 心をどれほど 豊かにしてくれることか。 朗々と勤行・唱題する時、 この身は現実の生活の場に いながらにして、 宇宙を悠然と 包み込むような 大境涯を開いていける。 人類が地球の歴史に 思いをはせ、 さらに広大なる天空を 見上げて生きれば、 心のせまい争いの愚かさと 平和の大切さに 気づくにちがいない。 荘厳なる「永遠」を 仰いで進めば、 小さなエゴの対立など あまりにもむなしいことが 理解されるだろう。 人間は、ともすれば 自分の考えや 感情に執着するあまり、 “小我”の世界に 閉じこもってしまう。 広宣流布の 大使命を自覚し、 そのために 同志と団結していく時、 “小我”の殻は破られ、 “大我”が開かれる。 その時、 自己の個性もまた、 大きく 輝かせることができる。 「広宣流布」は 仏の願いであり、 人類の希望の大道である。 民衆の幸福と 世界の平和―― この「大いなる理想」に 生きることを 誓願する人生ほど、 価値ある 悔いなき一生はない。 天の星々に勝るとも劣らず 美しきものが、 この地上にある。 それは、正義のために、 恐れなく戦い抜く 人間の生命の 輝きではないだろうか。 正しき信念に生き抜く 人間の連帯こそが、 一等星のごとく輝きを放つ 宇宙の至宝である。 |