
まるで一幅の名画のようだ。錦秋の京都。鮮やかな生命の輝きに目を奪われる。1998年(平成10年)11月、池田大作先生がシャッターを切った。
命の最終章にわが身を赤く燃え上がらせる紅葉は、その姿を通して、“あなたは完全燃焼で生きているのか”と、私たちに問い掛けてくる。
「文化の秋」たけなわ。かつて「文化」は「文華」とも書いた。文化は、人間を豊かにし、生きる力を与えてくれる。
その文化を守るため、コロナ禍の中でも、それぞれの分野で奮闘している方々がいる。心からのエールを送りつつ、この一年を総仕上げする「実りの秋」とするために、一日一日、心を燃やして生きたい。
池田先生の言葉
文化とは――
暴力に対する
平和の戦いである。
野蛮に対する
人間性の戦いである。
悲劇をも喜びの劇へ
転じゆく希望の戦いだ。
真の文化は、
生活の中に、
身近にこそある。
それは、
“目の前にいる人に、
喜んでもらいたい。
笑顔を広げたい。
希望を送りたい”という、
他者への
思いやりだからだ。
その真心こそが、
平和を築く
「文化の魂」なのである。
芸術は、
人々の魂を鼓舞する。
心を豊かにし、
前進への力を漲らせる。
たとえ
言語や民族、
歴史、風土の
違いがあっても、
芸術に国境はない。
人間と人間を近づけ、
心と心を結ぶ
不思議な力がある。
友情を広げよう!
誠実を尽くそう!
正義を貫こう!
汝自身の生命の宝を
最高に光り輝かせて、
生き抜くのだ!
その人生に勝る美はない。
文化は、
豊饒なる人間性の
大地の開拓であり、
智慧の開花である。
芸術は人間性の花である。
芸術には、
人間を蹂躙する蛮性や
獣性に打ち勝つ力がある。
文化を大切にすることは、
平和へと通じる。
一人一人の生命を耕し、
幸福の花園を広げていく。
文化の興隆と平和の発展に
尽くしていく。
広宣流布は、
“文化の花”
“平和の花”
“幸福の花”を
世界に爛漫と
咲き薫らせゆく
大民衆運動なのである。
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