
緑に包まれた小道が、真っすぐに延びている――。1973年(昭和48年)5月、池田大作先生がフランス中西部のロワール地方で撮影した。
詩人の高村光太郎は「僕の前に道はない/僕の後ろに道は出来る」(『高村光太郎詩集』岩波文庫)と。友情の道もまた、自分から声を掛け、真心の言葉を届けることから広がっていく。
池田先生は国家や民族、イデオロギーの違いを超え、各国の指導者や民衆と友情を結び、世界平和への大道を切り開いてきた。私たちも師の行動に続き、悩める友に寄り添い、励ましの光を送っていきたい。あの友、この友の幸福を祈りつつ――。
池田先生の言葉
人間が
人間らしくあること、
本当の意味での
充足感、幸福感は、
“結び付き”を通してしか
得られない。
一度結んだ友情は
絶対に裏切らない。
その人が
大変になればなるほど
守り抜いていく。
これが私の生き方である。
真の人間として、
人格と人格で結ばれていく――
その友情は
人生の宝である。
友人の影響は、
ある時には、
親よりもだれよりも強い。
いい友達、
向上しようとしている人と
付き合えば、自分も向上する。
「いい友人をつくる」には、
「自分がいい友人になる」
以外にない。
大切なことは、
相手に同情する――あわれむ――
ということではなく、
「わかってあげる」
ということである。
「理解」することだ。
人間は、
自分のことを
「わかってくれる人がいる」、
それだけで生きる力が
湧いてくるものだ。
自分さえよければという
エゴが渦巻けば、
地域も社会も壊れてしまう。
この“分断の魔力”を
はね返して、
人と人の麗しい
励まし合いの世界を
蘇生させてきたのが、
わが創価の同志だ。
大山も
一つの塵から成る。
大海も
一滴の露から始まる。
一人から始まる。
一人を大切にすることが、
社会を変え、
やがて世界を変えていく。
そして世代を超え、
永遠の平和を実現する道が、
広宣流布である。
|