「命こそ宝」の思想を世界へ 2020年4月25日


新緑の中、ツツジの花が鮮やかに咲いている。2009年(平成21年)5月、池田大作先生が八王子市の東京牧口記念会館でカメラに収めた。

開花の陰には、しっかりした枝や幹などがあり、嵐にも揺るがぬ根がある。私たちの生活もまた、陰の人々の不断の努力に支えられている。
今、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、昼夜を分かたず生命を守る現場で闘う医療関係者をはじめ、社会のあらゆる分野で、欠くことのできない尊い使命を担う方々がいる。その一人一人の奮闘と献身に、心からの感謝をささげたい。
「ツツジ」の語源の一つに「続き咲き木」と。私たちを支え続けてくれる周囲の全てへの感謝を忘れず、健やかな日々を送っていこう。
池田先生の言葉
健康は
全ての価値創造の礎と
いってよい。
肉体的にも精神的にも
健康であってこそ、
最高に価値ある人生を
送っていける。

生老病死は
人生の根本課題である。
誰人も、病気との闘いは
避けられない。
恐れなく
病魔に立ち向かう中で、
わが生命が
どれほど尊厳であるかに
目覚めることができる。
どこまでも妙法と共に
生き抜かんとする心に、
永遠の仏の生命を
感得できるのだ。

自分が“医師”となり、
“看護師”となって
賢く健康を守ることだ。
健康は智慧である。
賢明な智慧があれば、
病気を未然に
防ぐこともできる。
健康即勝利の
賢者の一日一日を、
晴れ晴れと
送っていきたい。

現実に、
治療が困難な場合でも、
限りある「生」を、
題目を唱え抜き、
他の人々にも勇気を送り、
尊き使命の人生を
生き抜いていく人もいる。
そうした人生は、
病気の意味を
転換することができる。
これが
変毒為薬の信心であり、
真の健康の智慧である。

「健康」「生命」に
勝る宝はない。
「命こそ宝」との思想を
広げていく――
「健康な地球」も、
この一点から出発する。
その意味で、
医師や看護師の皆さんが
果たす役割は
極めて大きい。
健康も平和も目的は一つ
――民衆の苦を
取り去ることだ。
人類は、この目的のもとに、
人種や民族、
思想や利害を超えて
団結しなければならない。