
春空に映える馬上のナポレオン像。
2004年(平成16年)4月、池田大作先生が、桜花舞う牧口記念庭園(東京・八王子市)でシャッターを切った。
像のモチーフは、フランスの英雄ナポレオンが挑んだ「アルプス越え」。イタリア遠征に向かった30歳の“常勝将軍”は、勇気と知恵で不可能と思える険難の山を越え、勝利を収めた。
ナポレオンは言った。「いかなる障害を敵が我々の行くてに置こうとも、我々はそれを打ち越えるであろう」(マルテル編、若井林一訳『ナポレオン作品集』読売新聞社)
さあ新年度。わが人生の栄光の峰を目指して出発しよう。ナポレオンのごとく、堂々と!
4月は就職や進学、
また転居など、
新しい生活を
スタートする時である。
聡明に、はつらつと、
新生活のリズムを
創り上げていただきたい。
社会で勝ちゆく起点は、
「一日のスタートを
勝つこと」だ。
仏法を行ずる我々は、
白馬が嘶くように、
朗々たる
朝の勤行・唱題を
響かせながら、
今日も勝ち戦の
行進を開始するのだ。
挨拶が大事だ。
明るい、ハキハキとした
挨拶の声が響くだけで、
新鮮な薫風が広がる。
張りのある声一つで、
空気がパッと変わる。
人がいやがる仕事や、
陰の地道な仕事ほど、
人間は磨かれる。
どこにあっても、
受け身ではなく、
職場の主体者、
責任者の自覚に
立つことだ。
そうすれば、
辛いこともあるだろうが、
喜びも大きい。
人生は、一人の人間として、
どこまで誠実に「信頼」を
勝ち開いていけるか
という挑戦である。
「あの人は誠実だ」
「あの人がいれば
安心だ。大丈夫だ」
そう信頼される存在と
光っていくことが、
私たちの目指すべき
間断なき成長と自己革新
──「人間革命」の
具体的な指標でもある。
誠実に勝るものはない。
勝利者は、
常に誠実である。
誠実を裏切る傲慢は、
たとえ一時は
勝ったように見えても、
最後は滅びる。
幸福者は、
常に誠実であり、
芯が強い。
その人が
最後の勝利者と輝くのだ
|