「東京凱歌」編(上) 21年06月12日
“創価の本陣”から希望の光を!

第28巻「大道」の章より
学会本部を擁する新宿区は、いわば、創価学会の本陣である。

(中略)

伸一は、新宿を、本陣にふさわしい世界一の団結を誇る、最も強力で理想的な組織にしなければならないと、深く心に誓っていた。

希薄化した人間関係など、新宿のかかえる問題は、都市化が進む現代社会を象徴する課題といえた。それは、やがて、東京中に、さらには、全国の都市に広がる問題にちがいない。

だからこそ、新宿の同志が、その困難をはね返し、見事な広宣流布の黄金城を築き上げることができれば、未来に燦然たる希望の光を送り、堂々たる全国模範の道を切り開くことになるのだ。
(第16巻「入魂」の章、35~36ページ)

苦闘の分だけ勝利の歓喜は絶大

<1973年(昭和48年)3月31日、町田など第2東京本部のメンバーとの語らいで>

「いかに年齢を重ねようが、苦闘がなければ精神は空疎です。自分の幸福のため、充実のために、自ら戦いを起こすことです。そして、自身の挑戦のドラマをつくるんです」(中略)

「苦闘するということは、自身の人間革命の大舞台に立ったということなんです。それを乗り越え、勝利した時の喜び、爽快感は、何よりも、誰よりも大きい。人は苦労して戦い抜いた分だけ、幸福になる権利がある。

では、また、お会いしましょう。地元の皆さんに、『町田、頑張れ! 町田、勝ちまくれ!』と、お伝えください」
(第17巻「本陣」の章、95ページ)

広布の大願に生き抜く師子たれ

<73年(同48年)4月22日、墨田の青年たちとの語らいで>

「墨田は、私が心血を注いだ、燦然たる民衆城です。そして、私が第三代会長に就任し、新しき広宣流布へ旅立ったのも、この墨田の日大講堂です」

(中略)

「皆さんは、使命深くして、歴代会長が魂魄をとどめた広布誓願の天地である、誉れの墨田に集っていることを忘れないでいただきたい。

大聖人は『願くは我が弟子等・大願ををこせ』(御書1561ページ)と仰せです。

皆さんも、広宣流布の大願に生き抜く師子であってください。私の心は、常に皆さんと共にあります。断じて勝とうよ」
(第17巻「民衆城」の章、282~283ページ)

正法流布の使命忘れず活路開け

<不況下の73年(同48年)11月23日に行われた品川区幹部総会で>

「どうか、この激動に足をすくわれることなく、むしろ、今こそ、信心の功徳というものを、見事に、堂々と示し切っていただきたい。それが、私の願いであり、祈りであります」(中略)

伸一は、品川のメンバーに、祈るような思いで語っていった。

「この社会的な経済危機を乗り越える道は、結局、正法の流布以外にありません。その使命を担っているのが、皆さんであります。(中略)大事なことはどこまでも唱題第一に、広宣流布の使命を断じて忘れることなく、智慧を絞り、活路を開くために努力し抜いていくことなのであります」
(第18巻「前進」の章、271~275ページ)

苦悩に負けない心を磨き鍛える

<1977年(昭和52年)2月1日、村山など第2東京本部の女性の代表が集った勤行会で>

「人は、老いも、病気も、死も避けることはできない。

では、だから、不幸になるのかというと、決してそうではありません。病や老いなどの苦悩はあっても、それに打ちのめされない、負けない心、強い心、広い心、豊かな心を培っていけばいいんです。それができるのが、信心なんです。そこに『現世安隠、後生善処』への道が開かれるんです。

仮に、年老いて体が不自由になったとしても、自らの心を磨き、鍛え、広宣流布の使命に生き抜こうとする人には、充実があり、日々、湧きいずる歓喜があります」
(第24巻「人間教育」の章、208ページ)

御本尊への確信こそ幹部の要件

<77年(同52年)1月29日、江東など4区の大ブロック担当員勤行会で>

「戸田先生は、大確信をもって、よく、こう言われておりました。

『朝晩の勤行を励行し、懸命に唱題し、折伏を行っていくならば、人間革命できないわけがない。幸福にならないわけがない』(中略)

大ブロック担当員の皆さんは、必ず幸せになってください。また、大ブロックの人たちを、一人も残らず、幸せにしていってください。皆さんは、その幸福責任者なんです」

伸一は、(中略)仏法への大確信を打ち込んでおきたかった。広宣流布を推進する幹部としての第一の要件は、信心への、御本尊への、絶対の確信であるからだ。
(第24巻「人間教育」の章、197~198ページ)


1983年(昭和58年)、池田先生は東京に縁するすべての友の人生勝利を願い「東京凱歌」と認(したた)めた。この年、先生は東京の各地を次々と訪れ、会えなかった同志にも伝言を託し、固い絆を結んでいる