
正義の青年は、もとより多事多難である。だからこそ、偉大な人格が鍛えられる。
日蓮大聖人は、若き南条時光を繰り返し励まされた。「たがふ事あらば・いよいよ悦びとこそおもひて」(御書1542ページ)等と。
思うようにいかないことがあればあるほど、いよいよ喜び勇んで剛胆に立ち向かうのだ。
この勇気ある不退の信心を受け継いでいるのが、創価の青年たちである。
◇ ◆ ◇
きょう8月31日は「学生部の日」。
さらに、9月9日の「女子学生部の日」も間近である。
感染症の拡大が続き、学業や生活や進路など万般にわたり、苦労が絶えないであろう。
その中で、男女学生部の友はスクラム凜々しく「行学の二道」に励み、「立正安国」の対話を広げている。皆、智勇と福智の哲学者だ。
イギリスの歴史学者・トインビー博士との懇談の折、21世紀の青年へ助言を求めると、一言、「忍耐強くあれ」と語られた。挑戦と応戦という視点から人類史を俯瞰されてきた博士の一つの結論である。
今、大仏法の生命尊厳の哲理を掲げて、現代文明からの挑戦に忍耐強く応戦している君たちこそ、新たな地球文明の黎明を告げる旭日なりと、私は讃えたい。
トインビー博士が、困難な時代のリーダーの要件に、
一、洞察力
一、節度
一、度量
一、持久力
の4点を挙げられていたことも、思い起こされる。
特に度量について博士は、苦しいことさえ楽しそうに耐え忍んで乗り越えていく達人芸のような力とされた。
「御義口伝」には、「今日蓮等の類いの修行は妙法蓮華経を修行するに難来るを以て安楽と意得可きなり」(御書750ページ)と仰せである。
大聖人が示された仏道修行の真髄を、生き生きと現実社会で展開しているのが、学会活動にほかならない。
学生部出身者の中には、コロナ禍の今、命を救う最前線である医療に従事している友もいる。
後継の若人たちも、地涌の使命の青春を思う存分、乱舞し、仏法で人格の芯を揺るぎなく固め、新時代の指導者群を築き上げていただきたい。
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宝の未来部の鳳雛たちも、新学期である。
一人ももれなく、健やかに、伸び伸びと安心して前進し、成長していけるように、これまで以上に、皆で題目を送り、応援していこう!
創価家族の「教育力」で、いやまして希望の未来を創り開いていくのだ。
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