広布史アルバム⑨
不滅の「九州縦断指導」 2020年09月19日
新しい時代の夜明けを告げよ
〈1990年(平成2年)9月22日、韓国初訪問を終えた池田先生は、福岡空港に到着。九州縦断の激励行を開始した。
先生は福岡、佐賀、熊本を訪問後、29日に鹿児島へ。この時、九州には台風が接近していた。しかし、先生は「青年が待っているから」と、鹿児島行きを断行。到着後、嵐は過ぎ去り、美しい夕焼けが広がった。
翌30日、鹿児島・霧島の九州研修道場(当時)での全国男子青年部幹部会。先生は、九州青年部の奮闘を心からたたえた〉

一番苦労した人こそが、一番成長するし、境涯を大きく開くことができる。それが信心である。また人生の真髄である。いささかの無駄もない。
九州青年部の諸君は、そのことを、自らの雄姿で、きちんと証明してくれた。これからも、いよいよ、日本一、世界一の青年部を築いていっていただきたい。

広布における苦難は、すべてが青春の勲章であり、魂の誇りである。
見栄を張り、はったりや小細工をして、いつまでも心の決まらない青年が、どうして本当の人生を生きることができようか。
世界は今や「民主」と「人間」の時代に向かっているが、まだまだ多くの難問をかかえ、新たな希望の道を模索しつつある。
そのなかにあって、妙法を受持した諸君こそ、時代の夜明けを告げ、世界に人間主義の“新しい朝”をつくりゆく使命の人である。そのことを深く自覚しなくてはならない。

〈11日間の九州縦断指導の最終日となる10月2日、先生は“九州は今の5倍の力を発揮できる。大九州城をつくろう”と。10・2「世界平和の日」30周年という意義深き日に、師が未来を見つめ、万感の期待を寄せた先駆の天地――それが、九州である〉

13年ぶりの佐賀訪問で、池田先生が友と語らう(1990年〈平成2年〉9月24日、佐賀文化会館で)。

勤行会では、「ここに見えていない方にもお題目を送りました」と、佐賀の同志一人一人を包み込むように励ました。また、「あの道に また この道に 手を振りし 真心こもる 友らを忘れじ」など3首の和歌を、佐賀の同志に詠み贈った

池田先生は熊本平和会館を初訪問(同年9月27日)。到着して早速、メンバーと記念植樹を。散策しながら、“決して背伸びをする必要はない”など、広布のリーダーの在り方について語り、どこまでも師弟の道を真っすぐに歩んでいく大切さを強調した

「お母さんを大切に」――鹿児島・霧島の九州研修道場(当時)のロビーで、鹿児島と宮崎の未来部の代表を激励する池田先生(同年9月30日)。この日、研修道場には、人形や郷土マップなど、同志の真心の展示物が並んだ。先生は一つ一つを丹念に見学し、友の陰の労苦をたたえた