広布史アルバム④
生命即宇宙の悠々たるリズムで
 2020年06月06日
昭和35年6月、福島での激励
生命即宇宙の悠々たるリズムで


1960年(昭和35年)5月23日、南米チリで観測史上最大の巨大地震が発生。津波は太平洋を横断し、翌24日未明に東北を襲った。
池田先生の行動は迅速だった。第3代会長就任から3週間。早朝、学会本部から、次々に見舞いと激励の電報を打つ。同時に災害対策本部を設け、津波の被害がなかった周辺地域に救援を呼び掛けた。
6月3日、先生は東北の同志を励ますため、福島の郡山へ。翌4日、東北総支部幹部会(郡山市民会館)に出席した。
津波襲来から、まだ10日余り。太平洋沿岸を走る鉄道は津波で断たれ、バスで何時間もかけて駆け付けた同志も多かった。
「どうしようもない津波というような三災七難……科学でも、政治でも、経済でも解決できないものは、たくさんあります」
「いずれの時代、いずこの国でも、宗教を根底としない文化、政治というものは、砂上の楼閣です」
登壇した池田先生は、苦難に直面する友を全精魂を込めて励ましつつ、災害の根本的な解決への道を訴えた。

「日蓮大聖人の生命哲学は、宇宙即生命、生命即宇宙であります。御本尊に題目をあげれば、365日、生命が大宇宙のリズムにキチッと合致して、悠々たるリズムの上に立った人生を生きていけるのです」

「仏法は勝負です。勝つか負けるかが仏法です。個人の宿命転換のためにも勝負です。生活革命のためにも勝負です。日本のためにも、世界のためにも、全部、勝負が根本です。その勝負も、御本尊が宇宙大の力をお貸しくださるわけですから、各々の立場で、洋々たる前進の戦をしていただきたいと思います」

郡山駅のホームで出迎えた友と笑顔を交わす池田先生(1960年6月)


1万3000人を超す不屈の同志が集った東北総支部幹部会で、第2・第3会場にも足を運び、励ましを送る(1960年6月、郡山市で)


「私は若いですから、今後、いくらでも苦労していく決心でございます」――東北総支部幹部会の第一声で、「会員第一」の前進を宣言(同年6月、郡山市で)