第16回
『師子の子』を育む励まし
2020年09月23日
きょう 少年少女部結成55周年

“大切な少年王者、王女の皆さんに”――少年少女部の新春勤行会で二つの書を紹介する池田先生(1983年1月、立川文化会館で)

1965年(昭和40年)の9月23日、池田大作先生の提案によって、少年少女部が誕生した。きょうは「少年少女部結成記念日」55周年である。

続く66年(同41年)5月5日には、富士少年希望少女合唱団の前身である「富士少年合唱団」「希望少女合唱団」が結成。その後、全国に少年少女部の合唱団がつくられ、現在まで続く後継育成の“合唱団運動”が広がった。

「師子王は百獣にをぢず・師子の子・又かくのごとし」(御書1190ページ)の御聖訓のままに、池田先生は少年少女部員を「ししの子」と呼び、励ましを重ねてきた。

「真実の正義の人とは この最極の信仰に 生きぬく人である」の書。脇書には「わが大切な 少年少女の為に」と

「最高に偉大な人とは 自らの信念を 生涯貫き通す人である」の書の脇には「少年王者 王女に贈る」と
83年(同58年)1月16日、東京・立川文化会館で行われた少年少女部の新春勤行会に出席。席上、この日の朝にしたためた、二つの書を紹介した。

「真実の正義の人とは この最極の信仰に 生きぬく人である」

「最高に偉大な人とは 自らの信念を 生涯貫き通す人である」

そして、“親孝行の人であってほしい”“今は勉強が好きでも嫌いでも、粘りに粘って学んでほしい”と万感の励ましを送った。

一人一人を、生涯、守り抜こうとする父のまなざし。対等な一個の人格として尊重し、慈しむ誠実の言葉……。参加者も、真剣に、身を乗り出すようにして耳を傾ける。

後日、少年少女部の担当者が、率直に先生に質問した。

「どうして子どもたちは、先生の話を夢中になって聞くのでしょうか」

先生は答えた。「それは、私が、子どもたちのことが好きで、好きで、たまらないからだよ。自分のことを本当に思ってくれている人の言うことは、素直に耳を傾けるものだよ」

21世紀の世界広布を勝ち開く本物の師子に育ってほしいと、“未来からの使者”に限りない慈愛を注いできた先生。今も変わらぬ思いで、若き宝の友を励まし続けている。